INTI宮本です。

今回のモデルさんは生まれつき髪が細く、元々の毛量自体も少ないため地肌が透けてしまう、ボリュームが出ないといった悩みを持つ２０代男性です。

来店された時の髪型がこちらです。



正面からだと薄毛の感じはわかりにくいのですが、伸びてくるとサイドが横に広がり頭頂部がぺちゃんこになってきているのが分かります。

上からのアングルだとこんな感じです。



このように全体的に髪が細く薄毛に見えてしまうことで悩んでいる男性は非常に多くいます。

頭頂部の地肌の透け感は髪の長さでカバーするのがベストなため、あまり頭頂部の髪を短くすることはオススメしません。


頭頂部の透け感を少しでも目立たせなくするには、頭頂部より薄く見えるポイントをヘアースタイルの中に作ることが有効です。

その為、今回はツーブロックを提案させていただきました。
ツーブロックはサイドを短く刈り上げ、上に髪の毛を被せてくるスタイルで若者を中心に人気のあるヘアースタイルです。

全体的に薄い人は刈り上げの長さ設定を短くしすぎると、サイドの髪が見えなくなってしまうので注意が必要です。
全体的に薄い人がツーブロックをオーダーする際はバリカンは使わず、まずはハサミで切ってもらうことをオススメいたします。

ご自分でバリカンを入れる際は９ミリくらいから様子を見た方が良いでしょう。

それでは切っていきます。



植毛をされた方は刈り上げの長さには注意が必要です。
FUTでされた方は３センチ以上、FUEでされた方は６ミリ以上あった方が安心でしょう。



切りすすめます。
トップの髪は頭頂部の薄毛を隠すために長さが必要なので長く残しますが、前髪は薄くなかったので短くしレイヤーも入れていきます。

切り終わったあとドライヤーで乾かしていきます。


ツーブロックのヘアースタイルはサイドの髪が浮きやすいのでドライヤーは後ろから前に向けて乾かしていきます。
そうすることでサイドの膨らみを最小限に抑えることができます。

ドライ後、スタイリング剤でセットをしていきますが髪が薄い場所にはハードスプレーだけ使います。
ワックスなどを使うと髪が束になりより少なく見えてしまいます。

スプレーを振る前にポイントが一つあります。
それは目の細かい櫛で梳かしてからスプレーすることです。

目の細かい櫛を通すことで地肌の透け感を抑えることができます。




櫛を通す前の状態です。
ドライするときは指を通しながら乾かすため、手ぐしの跡がついて地肌が透けて見えてしまいます。



櫛を通します。
何度も通す必要はありません。

櫛がない場合はブラシでも構いません。




地肌が透けて見えにくくなりました。
この状態でハードスプレーです。この方法が一番地肌が透けません。

それでは仕上がりです。



いかがでしょうか。
before/afterを並べて比べて見ましょう。



いかがでしたでしょうか。
ぜひ参考にして見てください。