こんにちは、6月20日からINTI東京に異動する角田です。
今回は自毛植毛の手術後(FUEに限る)に装着することが多い「ヘアシート」を実際につけて違和感や装着感を検証してみたいと思います。
さて、まずは「ヘアシート」についてご存じない方のために簡単にヘアシート の説明をします。
「ヘアシート」とは自毛植毛の中でもFUE法で手術した後に、後頭部の刈り上げ部分を隠すためにつける部分カツラのことです。
※FUE法は後頭部の毛穴(ドナー)一つ一つを特殊なパンチで採取するため、後頭部に大きな傷が残らないのがメリットですが採取する部分(あたり一帯)を1ミリ程度の長さに刈る必要があります。
私がヘアシートを実際につけてみようと思った理由は、FUE後にヘアシートを装着された多くのお客様から「とても苦痛」「早く取りたい」「かゆい」などネガティブな意見を良く耳にしました。
INTIのデザイナーとしてヘアデザインを作るだけではなく、自分の頭で実際にヘアシートを体感し、何かネガティブな要素を軽減する良いアドバイスができればと思いました。
前置きが長くなりましたが、ヘアシートをつけてもらいます。
ヘアシート は自毛に編み込んで結び、結び目を接着剤で留めていきます。
かなり頑丈に固定されるので、日常の生活で取れることはまずありません。
装着後です。
当たり前ですが金髪に黒のヘアシートは全くなじみませんでした。
ヘアシート は人毛ではなく人工毛のため、カラーリングができません(染まりません)。
パーマもかかりません。
ですので、その方にあった色のヘアシート をあらかじめ選択し取り付けることになります。
黒や茶色だけでなく、白髪を混ぜてあるものまであり、ほとんどの方に対応できます(金髪は恐らくありません)。
1ヶ月ヘアシート を装着し生活してみました。
自分では外せないので外してもらいます。
ヘアシート を着け、生活してみた率直な感想は「苦痛」でした。
ヘアシートと髪の毛を留める接着剤部分が硬くなるため、日々頭皮が引っ張られている感じがあり、痛みもある。
その接着部分が、夜寝るときに枕にあたって頭皮が痛い。
シャンプーするときにヘアシート部分が気になってきちんと洗えない。すすげないことにもいらいらする。
ドライヤーも普通に乾かせないので、気になってしっかり乾かせない。
ヘアセットをするときに、ヘアシート部分がうまくセットできないため、後ろのセットをあきらめてしまう。
ヘアシートをつけて時間がたってくると結合部分がすこしぽこっと浮いているような気がしてしまう。
後ろからどう見られているか、特にエレベーター、エスカレーター、満員電車など至近距離の人の目線が怖い。
やはり皆さんがおっしゃるように、ヘアシート のストレスは結構なものでした。
少しでもストレスが解消できればとおもい、アドバイスさせていただきます。
・これからヘアシートをつける可能性がある方
ヘアシートと術後のヘアデザインの馴染みを考えて、出来るだけ髪の毛をのばしておくとよいです。
8~10cmはあると馴染みが良いでしょう。
髪の毛が長いと後ろから見た自然なデザイン作りが可能です。髪の毛が短いと剃るかバリカンで短く刈るデザインが多くなります。術後、急に髪の長さが短くなると周りの人の目が気になるはずですので長く伸ばしておくことをお勧めいたします。
・今ヘアシートがついているお客様
ヘアシートは基本的にどう乱雑に扱っても外れることはありません。
シャンプー時、ヘアシートの裏側の頭皮をしっかり洗っても大丈夫です。指一本でヘアシートを持ち上げ、頭皮とヘアシート の間に隙間を作り他の指でごしごし洗ってください。
無理やりヘアシートを持ち上げると痛いので、ソフトに持ち上げて下さい。
ドライヤー時も同じく、ヘアシートの裏側をしっかりドライヤーを使って乾かしてください。下からドライヤーの風を隙間に入れ込むだけでオッケーです。乾かしすぎると寝癖のようになりやすいので、注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
植毛後のカット、ヘアシートの外すタイミング、ヘアシートを外した後のカットのご相談などなんでもおまかせください。
角田でした。
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