INTI東京Designer /毛髪診断士
日髙です。

お客様から
「抜け毛が増えた」
「抜け毛が多い気がする」
という相談を受けることが多いです。

そこで今回は抜け毛についての記事をかかせて頂きます。



頭髪は約１０万〜１２万本あり、個人差はありますが1日の抜け毛は７０〜８０本程度です。
平均して１００本を超えなければ、正常な抜け毛の数と考えられます。

ですが、７０本〜８０本と聞いてもピンとこないと思うので、


この前髪長めのウィッグを使い、抜け毛の量を比べてみます。
（ウィッグでも、髪を抜くのは胸が痛いですが、、、）

人それぞれ太さ長さも違いますので参考までに。長さ太さ様々な毛髪を採取しました。






私自身、抜け毛が多いんじゃないか…と思っていて、こうしてみると（勿論長さが違うのもあるでしょうが）１００本ってこんな少ないの？！
って思ってしまいました。。

実際、その日シャンプーするときに自分の抜け毛を数えてみました。
自分が把握できただけで７９本確認しました、、、。






抜け毛は年齢、性別に関係なく自然に起こる現象です。
しかし、正常な範囲以上に抜け毛が増えるにはやはり何かしらの原因があると考えられます。
（例えば、男性型脱毛症、女性型脱毛症、円形脱毛症、加齢、産後脱毛、ＡＧＡ治療薬による初期脱毛など）






抜け毛には生理的な抜け毛と病的な抜け毛の2種類があります。

生理的な抜け毛は『棍棒毛（クラブヘア）』といい、休止期の寿命が尽きた毛で簡単に自然に抜け落ちます。
毛球部が膨らんでいるのが特徴です。（下手くそな絵ですみません）


無理に引き抜いた髪の毛（成長期毛）の毛根は不定形をしています。



男性型脱毛症にみられる毛根
形態は棍棒毛と同じ、細い毛が多く抜けるのが特徴です。



円形脱毛症に見られる毛根は棍棒毛ではなく萎縮した毛根なのが特徴です。

また、侵襲を受ける毛包は黒い毛の正常な毛包とされているため白髪は脱落しないのも特徴です。









抜け毛の多くなる時期は、個人差はもちろんありますが
全体的に１１〜５月は少なく、６〜１０月に多くなります。
６〜７月に増え、８月は一時少なくなり、９〜１０月の秋頃が最も多くなる傾向があります。
理由として考えられるのは、夏の紫外線のダメージ、冷たいものの過剰摂取、暑さによる睡眠不足や自律神経の乱れなどの影響があります。


冒頭でもかきましたが、抜け毛は年齢、性別に関係なく誰にでも自然に起こる現象です。
日頃から頭皮マッサージなどのヘアケアをしたり、良い生活習慣を心がけたりすることも大切ですが、
それでも明らかに抜け毛が増えたなどの場合は皮膚科医の受診も必要だと思います。
抜け毛や脱毛で悩んでいる方が皮膚科専門医を受診するという考えはあまりないかもしれませんが、適切な診断や治療を受ける機会を逃してしまう可能性もあります。


急に抜け毛が増えたと感じたり、今までと違うなど感じた場合の参考にしてください。


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